『Terraform と gcloud CLI を使用した完璧な Google Cloud インフラストラクチャの構築』は本当に完璧なのかやってみた

  • はじめに
  • コミューンのインフラにおける課題
  • 使ってみた
    • 既存のGCPのリソースをTerraform形式でエクスポートする
    • main.tfを作成する
    • 既存のGCPリソースをインポートする
    • terraform planで実行計画を見る
      • 1. google_compute_route
      • 2. google_compute_ssl_certificate
      • 3. google_storage_bucket
      • 4. google_logging_log_sink
  • 検証結果
    • 感想
    • 良い点
    • GA版に期待すること
  • さいごに
    • エンジニア募集中!
      • 注釈
      • 注1
      • 注2

はじめに

SREチームの川岡です。
もうそろそろコミューンのインフラをコード化しなきゃと考えていたときに、Google Cloudのブログで『Terraform と gcloud CLI を使用した完璧な Google Cloud インフラストラクチャの構築』という記事を見ました。
「完璧」という言葉に惹かれ、上の記事を参考にして自社プロダクトで検証してみたので紹介します。
なお、Terraformの概要や用語は説明しませんのでご了承ください。

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受託開発歴20年越えのエンジニアがSaaSのスタートアップに転職した話

はじめに

自己紹介

こんにちは、コミューンのUS事業でエンジニアをしています”さわだ”と申します。 今年4月からコミューンにジョインしました。

前職は大手IT企業のソフトウェア開発子会社で20年以上受託案件に携わってきました。
親会社からの大規模案件よりも、数人から多くて10名程度の直顧客案件や研究所関連の仕事が多く、入社後はJava Appletから始まって、OpenGLを使っった3Dアプリ、Webページ、Androidアプリ、はたまた機械の制御アプリなど様々なジャンルの開発をしてきました。

2014年にはアメリカのスタートアップと一緒に開発をしたり、直近では技術調査部門に所属しシリコンバレーに3年間駐在するといったグローバルな経験もしてきました。

アメリカ駐在の頃からスタートアップに興味を持ちはじめ、たまたま日本発の世界に向けたサービスを目指すコミューンがUS事業のエンジニアを募集しているのを見つけ、ジョインしたいと思うようになりました。

現在は前回執筆した”ざびえる”さんと同じチームで多言語化処理を中心にプロダクトのグローバル化を実装しています。

tech.commmune.jp

この記事について

発注をもらって、開発して、納品して… ということを繰り返してきた筆者が、SaaSのスタートアップであるコミューンにジョインしてみて、どんなことを思ったのかを気の向くままに綴ってみました。
あくまで、個人の経験と照らし合わせてのことなので、一般論としての受託開発との比較ではありません。 その辺は「ふーん、そうなんだ」位の軽い気持ちで読んでいただければと思います。

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日本のSaaSスタートアップが世界で戦うためのプロダクトを開発するということ

こんにちは。昨年の11月にエンジニアとしてコミューンに入社したざびえる(仮名)です。

コミューンは、CEOのブログ「進出して分かった日本とアメリカのSaaSプロダクトニーズの違い|高田優哉/commmune|note」にもある通り、アメリカ進出をしており、私はその開発担当をしています。

この記事では、海外展開に関わるようになった経緯や、プロダクトのグローバル化をどのように進めているか、そして今後のグローバル化の課題などをお話しようと思います。

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1人目のQAエンジニアが感じるコミューンの魅力

はじめに

コミューン株式会社でQAマネージャーをしている須賀(@kawabeaver)です。 今回は1人目のQAエンジニア視点でコミューンの魅力についてお話します。

1人目のQAエンジニアとして転職を考えている方、1人目のQAエンジニアの採用を検討している方に1人目のQAエンジニアにとってどのような環境が望ましいかを考える参考になれば幸いです*1

もちろん、この記事をきっかけにコミューンに興味を持っていただける方が増えると嬉しいです!

*1:全てのQAエンジニアが同じことを望んでいるわけではないという点はご了承ください

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良いコンポーネントを作るために気をつけている3つのこと

  • はじめに
  • 良いコンポーネントとは
  • 良いコンポーネントを作るためのポイント
    • 1. コンポーネントを要素ごとに過不足なく分割する
    • 2. コンポーネントの抽象度を揃える
    • 3. 利用する側を意識せずにコンポーネントを作る
  • 最後に

はじめに

 こんにちは、コミューンでフロントエンドエンジニアをしている根岸です。

 この記事では自分がフロントエンドのコンポーネントを作るときに気をつけていることを紹介します。

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スクラムは「気付いてもらう」とうまくいく、と気付いた話

こんにちは、コミューン株式会社でスクラムマスターを担っているヤマシタ(@yama_sitter)です。

前回「スプリントの属人性を減らしたらベロシティが安定した話」という記事を書きました。
この記事で紹介した取り組みに至るまでの過程に興味がある、という声を頂いたので、その過程、及び過程を振り返って得られた気付きを紹介させて頂きます。

ちなみに少し長いです。
ご了承下さい。

  • まずは結論から
  • 取り組みの出会いから定着に至るまで
    • 「WIP制限の導入」に至るまで
      • 出会い
      • 導入
      • 定着
    • 「タスクサイズの制限の導入」に至るまで
      • 出会い
      • 導入
      • 定着
    • 「死亡前死因分析(プレモーテム)の導入」に至るまで
      • 出会い
      • 提案
      • 定着
  • 改めて振り返ってみて
  • まとめ
    • 取り組みに出会えたのも上手くハマったのも正直偶然
    • 「気付いてもらう」ことが大事。最後に決めるのはメンバー
    • 「とりあえずやってみよう」くらいの気持ちで改善に取り組もう
  • 最後に
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入社してすぐにマネージャーたちと組織のテーマいっしょにつくったらみんないきいきしはじめたよー

  • はじめに
  • このブログで伝えたいこと
  • 僕が入社する前にあった組織の課題感
    • マネージャーたちが感じていた課題のリスト
    • 課題感を要約
    • 本当の課題
  • 見えてきた本当の課題とどう向き合うのか
    • マネージャー陣を統括して計画立案から実行をリードできる人が物理的に存在しない
    • 複数チーム全体を俯瞰したマネジメント経験がないのでどうしていいかわからない
  • よし、組織のテーマをいっしょに考えてみよう!
    • 組織が今年取り組むべきテーマを考えるワークショップ
    • ワークショップの進め方
    • まずは道しるべとしての大目標
    • 2022年のテーマ of コミューン開発
    • もともとあった課題をポジティブに言い換えると目標っぽくない?
    • これからのチャレンジ
    • 自分たちで決めたテーマなら自分たちでアレンジもできる
  • 組織がいきいきしだしたから起きているうれしいこと
  • まとめ
  • 最後に
  • エンジニア職種全方面募集中です!!
    • 宮本とのカジュアル面談はこちら
    • コミューンの他のかたと話してみたいって方はこちら
    • 採用情報ページはこちら
    • コミューンのイベントもお見逃しなく!

はじめに

こんにちは。

コミューン株式会社でシニアマネージャーをやっている宮本(@tsuyosixx)です。

自らは黒子に徹し、メンバーがしっかり輝くマネジメントを目指しています。

人と人、チームとチーム、心と心の隙間をうめることで、人や組織が成長していくのを見るのが好きです。

さて、2022年5月に僕がコミューンに入社して1ヶ月半ほどがたちました。 (入社エントリーはこちら)

この期間で、シニアマネージャーとして組織に対して貢献できたのではないかと思うところをお話しいたします。

チームを元気にしたい、チーム内、チーム間のコミュニケーションを活性化させたいという想いをもっている、リーダーやマネージャーの方々の参考になれば幸いです。

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コミューンのアーキテクチャ選定

  • はじめに
  • そもそもcommmune って何?
    • サービスの紹介
    • 特性について
  • 旧アーキテクチャとその問題点
    • 問題1:増減するトラフィックに対してコスト最適なマシンスペックを設定するのが運用上難しかった
    • 問題2:トラフィックのスパイクでサービスが過度に不安定になっていた
    • 問題3:動作環境としてのVMの管理が煩雑になってしまっていた
  • 打ち手としての新アーキテクチャ
    • 新アーキテクチャ
    • サービス選定の内訳
    • 成果
  • 新たな課題
  • 最後に

はじめに

こんにちは。

前原夏樹と申します。

コミューン株式会社のSREチームでアクティングマネージャーをしています。

今日は当社のプロダクトであるcommmuneのアーキテクチャについてざっくり紹介していきたいと思います。

今回公開に至った動機としては知見の共有が最も大きいです。

運用負荷が比較的低いマルチテナントSaaSのアーキテクチャの具体的な一例として、どのようなアーキテクチャにしようか悩むエンジニアの参考情報になると嬉しいです。

現在のアーキテクチャについて正直素晴らしいエレガントなアーキテクチャだとは思っていません。改善すべき箇所はまだまだ存在しています。

しかし、改善に改善を重ねつつ必要なところでは負債を返して(あるいは返そうとして)おり現実的に戦っていけるアーキテクチャではあるなと自負しています。

(あわよくば改善提案、今後ぶち当たりそうな問題など諸先輩方のフィードバックをいただけると非常に助かります。または『こんなアーキテクチャぶっ壊して俺が最強のアーキテクチャを作るんだ!』っていう気合の入った方も是非当社の開発チームに応募いただきたいです!)

では紹介していきます。

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スプリントの属人性を減らしたらベロシティが安定した話

【2022/07/04追記】
この記事の結果に至るまでを示した補足記事を書きましたので、良ければ見て頂けると嬉しいです。

tech.commmune.jp

  • はじめに
    • これは何?
    • 誰向けの記事?
  • 自己紹介
  • 前提:「ベロシティの安定」とは
  • 取り組み導入の背景
  • 属人性を減らす取り組みの一覧
    • ① WIP制限
      • どうやったか
      • 得られた成果
      • 補足
    • ② タスクサイズの制限
      • どうやったか
      • 得られた成果
    • ③ 死亡前死因分析(プレモーテム)
      • 死亡前死因分析とは?
      • どうやったか
      • 得られた成果
  • 全ての取り組みの結果
    • 得られた成果
    • 何故この成果を得られたか?
  • 注意点
  • まとめ
  • 最後に

はじめに

これは何?

  • スプリントの属人性を回避しようと取り組んだらベロシティが安定したので、実際に行った以下の取り組みを紹介する記事
    • WIP制限
    • タスクサイズの制限
    • 死亡前死因分析

誰向けの記事?

  • スクラム最初の壁であるベロシティの安定化を突破できず苦しんでいるエンジニア・スクラムマスターの方
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EM見習いとして1on1と採用計画見直しを実施して感じたこと

自己紹介/経歴

コミューン株式会社でcommmuneチームのEM(Engineering Manager)見習いをやっている いちろー と言います。
今迄20年間位、ほとんどのキャリアを開発につぎ込んで決ましたが、2022/02のコミューンへの転職を機にEM的な仕事を行なうようになりました。

27歳位まで、とあるSIerの下請け会社の技術サイドのトップをやっており、技術的なマネージャ、アーキテクト、技術チームの評価、メンタリングなどをやっていました。
でも、その会社を辞めた後は、一環してアーキテクト、プログラマーとして物作りを行なっており、それがプライドでありアイデンティティでありました。
というわけで、現在のWeb系でモダンなマネージメント手法に関しては情報をあまり持っておらず、素人の気持ちで職務に当ってます。

このentryで伝えたい事

EMの仕事って意外とフワフワしている部分があるかなと思います。その中で、とりあえず一歩を踏みだしてみたEM見習いがこういう事をやってみて、それなりに成果は出たよという共有が出来れば良いと思っています。

コミューンに入社してEMとして最初に実施したこと

コミューンにEM見習いとして入社した時に自分に対して決めた事として、プロダクトその物より、プロダクトを支えるエンジニアに向き合うという事があります。 その為、現状エンジニアが何を考えているのかを把握する為に、とにかく社内資料を読みまくりました。みんなが何を考えているのか、どうしたいのか、何が足りていないのかを吸い上げ、そこからどういうアクションを取るべきかをまず整理しました。

そこから拾えた事として、大きくわけて、

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1人目のQAエンジニアが最初の品質向上施策を決めるまで

こんにちは。2022年1月に入社した1人目の社員QAエンジニアの須賀(@kawabeaver)です。なぜか息子に「かわちーばー(ビーバーのこと)」や「アマビエ様」と呼ばれています。

1人目のQAエンジニアとして入社したりQAエンジニアのいない開発チームに配属されたりすると、最初は何をやって良いか悩む方が多いのではないかと思います。私もその一人でした。そこで、私が1人目のQAエンジニアとして入社してから最初に行う品質向上施策を決めるまでのプロセスを紹介したいと思います。

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エンジニア社員の給与/ランクを公開して伝えたい7つのメッセージ

  • 会社の成長をベースアップという形できちんと社員皆さんに還元したい
  • メンバー全員が働きやすく成長できる場を大切にしたい
  • 経営陣 - メンバー間の信頼関係を大切にしたい
  • 組織としてもっと魅力的になりたい、それを外に伝えたい
  • 年齢に関係なく、責任と期待値に見合った対価を
  • 相対評価ではなく絶対評価
  • 最後に、給与が全てではない
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