commmune Engineer Blog

コミューンではたらくスタッフにフォーカスした次世代型エンジニアブログです

年末年始の読書感想。スクラムとか戦略の話とか

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あけましておめでとうございます。サーバサイドエンジニアリングマネージャの栗山です。

皆さんはどんな年末年始を過ごしましたでしょうか。僕は例年であれば近場の神社に初詣に行っていましたが、今年はお家でゆっくり過ごしました(外出自粛というやつですね)。

家にいる間、年末にPS4で発売された地球防衛軍の新作ばかり遊んでた何かしらインプットしようと読書に励んだのですが、その中の2冊をここで紹介したいと思います。

アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

要約

タイトルの通り、アジャイル開発及びスクラムについて体系的に解説されている本です。

以下の三部から構成されています。

  • アジャイル開発とは何か、スクラムとは何か
  • アジャイル開発とスクラムを実践する
  • アジャイル開発とスクラムを考える

スクラムを実践するにあたっての用語の解説や進め方が詳細に解説されており、またスクラム以外のアジャイル開発におけるプラクティスの紹介もされています(ペアプログラミングやTDD、リファクタリング等)。

また、手法の解説オンリーではなく、二部の「アジャイル開発とスクラムを実践する」においてリクルートや楽天におけるアジャイル開発の導入・実践について触れられています。

実際にアジャイル開発を始めることになった背景や、実践していくにあたっての工夫を事例ベースで深く知ることができます。

加えて、三部の「アジャイル開発とスクラムを考える」では、プロダクトオーナーやスクラムマスターに求められるリーダーシップの形やスクラムが生まれた歴史についても触れられており、複数の側面からアジャイル開発ないしスクラムへの理解を深めることができる内容になっています。

背景や感想

最近「弊社、そろそろプロダクトが大きくなってリリーススケジュールの管理や安定した品質の担保が難しくなってきたよね」という話が少しずつ持ち上がるようになりました。そこで「開発フローの見直しをもってそれらの改善を進めよう」という流れになったのですが、恥ずかしながら僕自身スクラムに対する知識が皆無だったため手に取ったのが本書でした。

アジャイル開発やスクラム、またその他のプラクティスを網羅的に知ることが可能な一冊だと感じましたが、その分実践的な個別具体に関してはそこまで解説されていないのかな?という印象です。

ただ、「そもそもなぜアジャイルを行うのか」という本質的な部分について強くフォーカスしているため、実践していく中でアジャイル開発を採用している理由やその背景振り返るための書籍として適しているのではないかと思います。

「超」入門 失敗の本質

要約

「超」入門 失敗の本質

「超」入門 失敗の本質

タイトルにある通り、組織論的研究に関する書籍である『失敗の本質』の入門書にあたる書籍となっています(元の書籍は未読、そのうち読む予定)。

『失敗の本質』では、大東亜戦争において敗北を喫した日本軍と現代における日本組織を照らし合わせつつ「日本における組織の弱さとは何か」を指摘しており、本書ではそれらを以下の7つの観点から解説しています。

  • 戦略性
  • 思考法
  • イノベーション
  • 型の伝承
  • 組織運営
  • リーダーシップ
  • 日本的メンタリティ

それぞれの観点において、日本軍と米軍との対比やインテル・アップルといった企業の事例も織り交ぜつつ「何がダメだったのか」「どうすべきだったのか」が合わせて23のポイントにまとめられています。

背景や感想

弊社CEOの高田が、週一で行われているキックオフMTGにて紹介されたのを聞いてその日のうちにポチった、というのが本書籍を購入した経緯です。ミーハーですいません。

上述したそれぞれのポイントが簡潔にまとまっており、また平易な表現が主となっているためサクサク読めます。特に第四章の「型の伝承」が強く刺さりました。

「型の伝承」の章において論じられているポイントの一つに、「成功の法則を「虎の巻」にしてしまう」といったものがあります。

本来「虎の巻」は「蓄積された成功体験や知見を磨き上げ、形式知として具体化したもの」という意味合いが強いですが、ここではどちらかというとネガティブな文脈で使用されています。

ここで重要なのは、「虎の巻」に表現される「型」そのものではなく、なぜその「型」を用いる必要があるのかという「本質」の部分である、ということです。この視点が抜けてしまうと「型」を再現することに固執してしまい、その「型」を用いることの先にある本来の目的を見失う、といった状況に陥りかねません。

先ほど紹介した『アジャイル開発とスクラム』においても言えることですが、アジャイル開発におけるプラクティスを実践していくこと自体を目的とせず、「なぜアジャイル開発を採用しているのか」「なぜこのプラクティスを採用しているのか」といった本質的な部分にフォーカスし、伝承していくことが重要なんだなと感じました。

これは完全に余談ですが、弊社のValueの一つに 超本質主義 というものがあります。全ては繋がっているんですね(スピリチュアル感)。

まとめ

本年もよろしくお願いいたします。本質という単語にビビッときた方はぜひ弊社へ。