commmune Engineer Blog

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それ本当に「カジュアル面談」ですか?という話

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こんにちは。拙いながらもエンジニアリングマネージャーとして日々奮闘している @atkrym です。

本日は巷でよく聞く「カジュアル面談」について、思うところをつらつらと書いていこうと思います。

カジュアル面談ってなんだっけ

文字通り、企業の中の人と候補者(その企業に興味がある、もしくはあまり興味はないけど中の人から声がかかった方)の間で行われるカジュアルなスタイルの面談です。「カジュアル」とあるように、「気軽に情報交換しましょう」的な意味合いが強いです。

では、選考フローにおける「面接」と「面談」の違いは何でしょうか。

面接と面談の大きな違いは、面接は「選考の一部」であり、面談は「対等な立場同士での話し合い」であることです。
選考の一部である面接は、主導権はあくまで企業側にあり、面接官の質問に対して応募者が答えていく形式が一般的です。多くの場合、かしこまった緊張感のある雰囲気となります。
一方、応募者と企業側が対等な立場となる面談は、応募者側も自発的に発言し、質問できる場であることが多くなります。面接と比べて、フランクな雰囲気です。


mynavi-agent.jp


こんな感じでしょうか。僕も上記の記述については概ね同意です。ですが、この「カジュアル面談」って本当に正しく運用されてる?というのがこの記事の本題です。

「カジュアル面談」なのに落とされる?

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「カジュアル面談 落ちる」「カジュアル面談 落ちた」。サジェストを見るに、一定カジュアル面談で落とされる方がいらっしゃるようです。面談は「対等な立場での話し合い」のはず。合否を決定する時点でそれはもう「面談」ではなく「面接」では?このような「カジュアル面談」という名の「面接」が実際に存在している状態、業界全体にとってめちゃめちゃ不健全なように思います。本当に誰も幸せにならない。

そもそもの話、企業の方針として「カジュアル面談において一定候補者の合否を決定する」のであれば今すぐやめるべき、というのが僕の主張です。

正直、僕個人としては「対等な話し合い」よりも「弊社をもっと知ってもらう場、一人でも多くの人にファンになってもらう場」という表現の方がしっくり来たりします。前提、候補者の方々からしたら、カジュアル面談に臨むということは「この会社に応募して良いかの判断材料に乏しい、もしくは判断材料は手元にあるけど確信を持てていない」状態のはずなんですよ。にもかかわらずそこで落とされてしまったら、候補者の方が「え、なんで...?」となるのはそりゃそうよね、という。候補者からの企業に対する印象を大きく毀損するのは避けられないのではないでしょうか。

また、「カジュアル面談」そのものに対する捉え方も変わってくるように思います。本来はあくまで「対等な立場での話し合い」であるはずなのに、候補者からすると「落ちるかもしれない話し合い」になってしまう。それもう「面接」じゃないですか(二回目)。この落ちる可能性の有無の差異ってとても大きいと思っていて、候補者の方からするとカジュアル面談を受ける際にかなりの心理的障壁になるような気がするんです。というか僕自身がそうです。「この会社さんの中の人の話を聞いてみたい、でも落ちるかもしれない」という心情、相当しんどいですよ。それだったら最初から「面接」と銘打った方がよほど健全です。

先述したとおり、僕自身のカジュアル面談のスタンスは「弊社を知ってもらう、ファンになってもらう」です。ゆえに、僕自身がカジュアル面談でお話しさせていただく場合、弊社のどんな点を知りたいかを掘り下げつつ、転職に対する温度感が高めの方には選考に進んでいただけるようアトラクトしていくことを心掛けています。仮に温度感が低かったとしても、今後転職意欲が高まった時に「そういえば前にカジュアル面談したあの会社あったな、また話聞いてみようかな」となるよう努めています。それがカジュアル面談のあるべき姿なのかなと。

「社外1on1」という表現

「「社外1on1くらいの気軽さでいい」これからのカジュアル面談について話そう」というタイトルのインタビュー記事です。

job-draft.jp


この「社外1on1」という表現、カジュアル面談の本質をとても的確に捉えているなーと。あくまでも面談って対話を行う場所であって一方が他方を評価するような場所ではないですし、かつ実施するハードルもそこまで高くない。「最近業務どう?何かトピックある?」くらいの温度感。実際、僕がカジュアル面談を実施した中で、弊社のプロダクトやエンジニア組織の紹介よりも技術的な会話がほぼメインだった方もいらっしゃいました。少し極端な例かもしれませんが、それくらいの気軽さがカジュアル面談には必要なんじゃないかなと思います。

終わりに

「選考要素を含むカジュアル面談はやめよう」「1on1くらいの気軽さがカジュアル面談には大事」というお話でした。

ここで挙げたケースとは別に「人事と面談担当者間での伝達に齟齬があり、カジュアル面談なのに面接になってた」みたいなケースもおそらく存在しますが、それはまた別の問題ということで…。

企業と候補者の関係がより良いものになることを祈願しつつ、そろそろ寝ようと思います(午前四時)。それでは。